【節分】大豆の栄養
2月3日は節分
節分とは「季節を分ける」ことから「節分」といいます。
現在では節分といえば立春の前日だけをさすようになりましたが、各季節の始まりの日(立春、立夏、立秋、立冬)の前日ことをいいます。
なんで豆をまくの?
昔は季節の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられており、なかでも重要なのが「年の分かれ目」。
年の分かれ目は鬼や魔物が出やすい!!
と言われていたので、神社やお寺では「豆うち」という行事が行われ、それが庶民に広がって「豆まき」の文化ができました。
なぜ大豆を鬼にぶつけるのか?
大豆は神社などで奉納される五穀(米、麦、粟、ひえ、豆)のひとつ。
穀物には邪気を払う力があると考えられていて、豆の霊力で邪気を払うと言われています。
又、豆は「魔(ま)を滅(め)する」ということで、語呂合わせもあわさり、魔物や悪霊を払うのに適している、とも言われています。
そして「魔(ま)をいる(射る=炒る)」ためには、「炒り豆」でなくてはいけません。
豆まきをし終わった後にそこから芽が出てしまうと縁起が悪いということもあり、生の大豆ではなく炒り豆を使うのが習わしです。
年の数だけ豆を食べる理由は?
上で紹介したように、豆は「炒り豆」でなくてはなりません。
火にくぐらせて、邪気を払った豆(鬼)を、食べて鬼退治をするという意味と、年の数だけ豆を食べることで、年と同じだけの福を体に取り入れると言われています。
又、来年も健康でありますようにという願いを込めて年の数より1つ多く食べるのが習わしとなっています。
年の数だけ豆を食べる・・・大豆は体に良さそうだけど
大豆の栄養
大豆には、実にさまざまな栄養が詰まっています。
ビタミンやミネラルの含有量が多いのも特徴のひとつです。
その一方で、大豆にはコレステロールが全く含まれていないこともわかっています。
それでは1つづつ見ていきましょう。
- タンパク質
アーモンドやクルミなどナッツ類に比べて「タンパク質」が豊富。特に、加齢による筋肉分解を抑制するため、筋力アップに効果的。血液サラサラ、高血圧予防、血中コレステロールの抑制効果もあります。
- イソフラボン
強力な抗酸化物質で、動脈硬化の予防につながります。女性ホルモンと似た働きをして、骨粗しょう症の予防、更年期障害の症状軽減にも働きます。
- レシチン
細胞の老化防止や血行改善、コレステロール値や中性脂肪の低下などの効果があります。又、神経の伝達をスムーズにさせる為、認知症を防ぐ効果も期待されています。
- サポニン
抗酸化作用に非常に優れており、体内の脂肪の酸化を防ぎます。脂肪吸収を抑制する効果もあるのでダイエット効果も期待できます。
大豆1粒のエネルギー量
気になるのは節分豆のエネルギー量。
乾燥大豆100gあたりで約417kcalとなっていました。
と、いう事は1粒が0.3g程度なので1粒あたりで約1kcalという計算になります。
ショートケーキを300kcalと考えると300粒は食べられますね。
節分豆は年の数だけ食べてもカロリーを気にしなくて大丈夫。
豆まきをして豆を食べて、節分を楽しみましょう。
まとめ
畑の肉と万人に愛される大豆は、豆類の中でタンパク質が最も多く、必須アミノ酸もバランスよく含まれる優れた栄養食品です。
大豆タンパク質には、血中コレステロールを低下させる「大豆レシチン」、抗酸化作用が強い「大豆サポニン」、ビフィズス菌を増殖させる「オリゴ糖」、動脈硬化、高血圧、骨粗しょう症の予防や更年期の不調を改善する「イソフラボン」など、多くの機能性物質が含まれ、肥満を改善するダイエット効果もある優れた大豆。
豆まき後、コーヒー豆を炒り、年の数だけ豆を食してみてはいかがでしょうか?